のぞき
本日のお話は
のぞきというコトバ。
あの、覗きではありません。(笑)
お寿司🍣を食べるときの小皿
みなさんはなんてよんでますか?
我が家では小さい頃から
「のぞき」です。
前に
友人に「のぞき、とって」
と言って通じなかった事があります。
一般的には小皿で通用。
皿の大きさにもよりますが豆皿とも呼ばれています。
豆皿(醤油皿)は小皿の中でもさらに小さいです。以前は手塩皿(てしおざら)、おてしょなどと呼ばれ、食事の際に不浄のものを払うために塩を盛り、お箸の脇に置いておくためのものでした。最近では、醤油や酢などの調味料を入れたり、小さなおかずやお新香、お口直しのデザートの盛り付けにも使われています。
なぜ
のぞきと呼ばれるのか調べてみました。
🍣 「のぞき」というのは関西で使われる言葉だそうで
言葉の由来は、
刺身などの醤油小皿や、つけたれを
「どっぷりでなく、ちょっと覗く」というほどの意味で「のぞき」と言われるようになったそうです。
最近では、絵が浮き出る醤油小皿もあり、子供が大喜びしそうですね。
たっぷりいれても、凹みの部分だけにしても可愛い。
寿司屋の専門用語なら
「醤油」=「むらさき」、
「お茶」=「あがり」、
「わさび」=「なみだ」
「シャリ」=「すし飯」
などがありますが、これらは店員の使う隠語であって、
客が使う言葉ではないので気をつけてくださいね。
実は
私の父は
寿司を握っていたことがありました。
それで、寿司の醤油の小皿を
「のぞき」と
よんでいたのでしょうか?
父が握るしめ鯖の握り寿司は
とても美味しくて
「寿司を醤油につけるときはちょっとだけネタにつけるんだぞ
シャリにつけるな」
いちいち、うるさかった父。
ガン末期で握る力もなくなり
気丈な父が
「失敗した。やっせんかった」
と言い食べた鯖のにぎり寿司が最後になりました。
きっと生涯、鯖の握り寿司は
たべられないかな。
父を思い出して泣いてしまうから。
私にとって
鯖の握り寿司は父の味。
父がいなくなって5年
いまでは「のぞき」と
呼ぶ事もなくなったけど
ふと
「のぞきとってくれ」
と言っていた父の声を
思い出した朝でした。
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