浦島太郎~鹿児島弁バージョン
鹿児島弁の「白雪姫」に引き続き
浦島太郎 鹿児島弁バージョンです。
鹿児島の指宿に「長崎鼻」と言うところがあり
長崎鼻は浦島太郎伝説の発祥の地としても知られていて、浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられ「竜宮鼻」という別名があるそうです。近くにある竜宮神社の神様は海の神で、航海関係者や漁業関係者の信仰を集めている名所。
長崎鼻の名前の由来については「鼻のような岩が長崎の海岸線に似ているから」「昔、長崎と間違えた人がいたための対策」などの諸説があるらしいです。他の説には、中国で崎や岬を「ハナ」と呼んでいたのを当て字で「鼻」としたのではないかと考えられているそうで、結局どの説なのかがよくわからないそうです。
「浦島太郎~鹿児島弁バージョン」
浦島太郎が浜ん辺のさるっごたなあ、こどんのしが「わい~わい」ち、そどをしいちょいもんやっで、
「んにゃ、ないごっやろかい」
ち見いけ行たなあ、こどんのしが亀をぼっとで打ったくいごったげな太郎は
「わいどま んなぁない ぐらしこつしいちょいか」
ち、亀をたひけたなあ、亀が
「あいがとさげもした。おはんがたひけっくえんなあ、あたや、け死んとこやしたが。気持っばっかいやいば、御礼(ごれい)をすごちゃっで、あたいが背なけ乗っくいやったもはんか」
ち、ゆたげな。太郎も
「べち、そえなつもいもねかったばっ、せっかんのこっじゃっで・・・」
ち、亀ん背なけ乗いやったなあ、亀が
「ほいなあ、竜宮城にてえっ行っもんで」
ち、うんのなけごい~ごい入っいたげな。
うんのなけな、魚(いお)がそがらしひこおったもんやっで、太郎は
「んにゃ んにゃ んにゃ!あばてんでん魚がおらよ!ちかめっせえ持っ戻ろかいね!」
ち、ゆごったなあ竜宮城へちたげな。ほいなあ乙姫どんが出っごわっせえ
「きゅは、あたいげえん亀をたひけっくいやったたいげなぁ。あいがとさげもした。ま、あがいやったもはんか。今茶でん入れっせえちけもんの持っきもんで・・・。ええ まっておはんなカイモんねったぼはかんみゃあんな」
ち、たんねやったなあ、太郎は
「まこち げんね話やったいば、あたや『がんぶい』ごわんでなあ。ねったぼは かまならんとなぁ」
「あら、そえんわけとにな?がっつい・・・・」
「じゃしとお・・・」
「そいなあ、そばきいでんたもいやったもはんか」
「そいじゃれば、ごっそいなろかい」
太郎はそばきいどんたもっせえ、きびなごんさすんどんしょちゅんしょうけに飲んごったなあ、竜宮城んぐるいのおっさんどんがきやっせえ
「あたいどが、いっと『ハンヤ節』っどん踊いもんで見っくいやいな」
ち、『てこしゃん』ではいめやったげな
行たはなはおもっしかったどん、戻っせえベブにめしゅくぁせんなち思たいかんげたいすれあ、ないどこいじゃねごっなっせえ
「まこち、てねんしっもろたばっ、ぼっぼっ戻らんなしごっもずだまっちょいし、きいでこんも干さんなならんもんやっで・・・」
「あら、ほんのこちな・・・。もちっとばっかいゆっくいしやればよかとに。ほいなあ、こん玉手箱を持っいっきゃはんか」
「よかとしとな?」
「よかしとぉ~。じゃいばっ、こん箱は開けやんななあ。まれけんな、また遊び寄っくいやったもんなあ」
「ほいなあな」
竜宮城んしかい見送いどんしっもろっせえ、来たとっのごっ亀んせなけ乗っせえ戻いごったばっ、箱ん中が気んなっせえ
「いっとっ 開けっみろかいね」
ち、まだ亀に乗っちょいうち箱を開けやったげな。そしたなあうんの中やったもんやっで、ほんのこちゃけむいが出いはっじゃったとが、ないも出らじ、太郎は
「うんにゃ!あんわろぁ ないも入っちょらんとをつかませたもんじゃ」
ち、陸にちたいき 亀を打ったくっせえ
「お前げえん乙姫わろに『うそひいごろが!』ちゆうちょけ」
ち、亀を持っちゃげっせえ うんになんこんだげな。
こひこんはなし。
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