【お知らせ】カラオケステージそらは『ステージカラオケ 唱』として3月3日指宿駅の近くにオープンしました

母 大腿骨骨折 手術の日

日常のこと

母の日の前日に、母の入院している病院から電話があり、CTの結果が

「大腿骨骨折」

ドクターは、息子のように若い

ボキッと折れた大腿骨をグイッと元に戻すんですかと 今思えば、呆れた質問に

「折れた部分を削り、人工骨をつけます」

と、丁寧に説明してくれたが

わたしのココロも折れそうだった。

週2回の面会

コロナも落ち着いて

「家に帰りたい」と

言っていた母だが、

流石に現実を受け入れたようだった。

母にとって手術も大変だが、整形外科に3ヶ月入院確定の事実がショックだったと思う。

翌日、手術まで10日くらいあるとのことで

右足を牽引。

ボルトを通し、足を釣り上げる。

母の手を握ると異常に熱かった。

熱があるのだろうか…

手術の4日前主治医からの電話。

全身麻酔の時に、麻酔の機材を口に挿入する際、歯がグラついていると問題があるとの事

歯科医の話を

手術前日に聞きに行く。

麻酔科医によっては

強引に挿入して、歯が折れたりすることもあり、私に話してくれた歯科医は、母親が、歯を折った経験があるので、母の事を案じて、色々配慮してくださった。

「足をつられながら、歯を抜歯は、そりゃツラいから」

想像するだけで耐え難い。

なにより、抜歯すると

手術も延期になるという。

入れ歯を入れたまま手術する事で問題は解決。

麻酔科医には、スキマが狭くなるからやり難いだろうが、

医療ドラマのように簡単には行かない現実を思いしらされた。

手術当日、

常連さんもきてくださるので、私は、手術が始まると、店にもどり、行ったりきたりするつもりでいた。

           だが

手術中は外出しないでくださいと看護師の言葉で店は休むことに

         

手術前、

わりと元気な母の手を握る

両手で握りしめた母の手は凄く細く感じた。

「頑張るのは先生。患者さんとしてかあちゃんも頑張るんだよ」

なぜか、みな笑顔になる。

手術前の患者家族の言葉には相応しくないのか

母のために

「イケメンの若い先生でよかったね」と言葉を添えた。

母、とびきりの笑顔で

「もうひとりの子どもは?」と

きく。

「知らせてない。仕事、忙しいから。私がいるからいいじゃん」

母は、ウンウンとうなづきながら

手術室に消えた

私が、支笏同嚢胞症の手術時も父の後縦靱帯骨化症手術の時もいなかったのに自分の時は、いてほしいのか

かあちゃん、

かあちゃんはかあちゃんだよ。

入院生活を余儀なくされ、母は歳をとった。

髪を染め化粧をして、あちこち出かけた不良かあちゃん      いまは

ただの、老いた母である。

人前では、お母さんとよびたいんだけど

やっぱり かあちゃんなんだよね。

2時間半

思ったより元気な母

かあちゃん

頑張ったね。

早くよくなりますように。

術後、主治医の話をきいて、パシャリ。

 ↑上のハートをぽちっと押してね