息子の誕生日
今日で31歳になる息子。
いまでは、誕生日は、友達と過ごす
楽しそうに飲んでる写真が送られてきた。
その日、
私は
一月の出産予定日の定期検診に
車で
鹿児島市内から
枕崎の産婦人科まで行く。
血圧が200近く、
即入院で
10分おきに
看護師さんが見にくる
そんな状態。
いま、産まれたら未熟児。
鹿児島市立病院は、1976年に五つ児ちゃん誕生したことでも知られていて
未熟児でも、育つと言われて
救急車ではなく
わたしの父が購入したばかりの新車パジェロで送ってもらう。
街の産婦人科と違い、市立病院は、医療現場。
カーテンで仕切られた分娩室で
5人くらいの妊婦さんと
ともに出産を待つ。
私は入院した日に
促進剤を点滴。
翌日朝には、誕生のはずが
なかなか子宮口が開かない。
市立病院は、
カンチョウ→絶食
私は昨夜から3食ぬき
点滴と血圧測定
拷問されてるような環境の中で
陣痛に耐え、いきむ力も尽きていた。
夕方5時過ぎ
医師により、破水させられて
私の腹にのり
出産。
2040gの小さな男の子。
猿の子みたいに毛むくじゃら。
そのまま
ラップで包み（チンするんか？）
新生児センターへ。
未熟児の場合体温調節ができないので
産湯は、しないとのこと。
私は、呼吸ができなくなり
酸素を口にあてられ
ゴムくさいと思いながら
意識喪失。
２キロくらいの赤ちゃんなのに
私は
9針も縫合されてしまった。
経産婦なのに？
いきみかたが
下手くそだったのか？
看護師さんに聞くと
赤ちゃんの負担を少なくするために
お母さんを切開するのだそうです。
通常分娩は５日で退院するしいが
私の場合
妊娠中毒症で
異常分娩。
帝王切開でもないのに
2週間の入院となった。
息子は
2500gになるまで入院。
私は
母乳を搾乳し、
指宿から鹿児島まで
届けてもらった。
小さな小さな
男の子は、
障害も内臓疾患もなく
スクスク成長。
まあ
色々あったけど
なんとか
世の中渡れるようになっているはず（笑）
息子の誕生日って
私が母になった日。
大怪我をして指宿から
鹿大まで
車で連れて行ったこともあったなあ。
いろんな人に世話になりながら
いまがある。
そんな息子に
お誕生日おめでとう。
