親父が作ったテーブル
母が店で使わないかと
持ってきたテーブル
ずいぶん前
グランドゴルフで
お昼を食べるときにと
父が手作りしたもの。
ペンキをぬらずにビニールをかぶしてある。
塗料のニオイがしたら
気になるからだろう。
父がグランドゴルフをやめて
入退院を繰り返すうちに
もう
どこにしまったかも忘れていたものだと言う。
木目にはシミができて
折りたたみのとこは
すっかり錆び付いていた。
折り畳めるし
まだ使える。
父の作ってる姿を想像すると
泣けてきた。
人には
捨てられないものがある。
どんなに古くても
使い込んでいても
使わなくても…
断捨離?
亡くなった人の思い出の品は
処分できない。
私には
頑固で厳格な父で
父の顔色や機嫌をうかがい
生きてきた。
器用でなんでも作る。
昔、私が小さい頃
スカイラインに乗っていて
車をいじる父が好きだった。
ブレーキランプが
通常2つしかつかないのを3つ
つくよう改造したり(笑)
ちなみに
そのスカイライン
ケンメリといって
かなりレアなものだったらしく
製造量が少なく
手放す時は購入時より高かったらしい(笑)
そんな父が
21年、大切にしていたパジェロという車があった。
燃費も悪いがフル装備。
走行距離も
3万ちょっと
雨がふると汚れるからとつかわない。
持ってるだけで満足というものだった。
私が息子を出産のときは
枕崎から、このパジェロで
鹿児島の産院に救急車を使わず父が載せていった。
そんな
車も父がいなくなると処分された。
維持費もかかるし
でも寂しかった。
父がいなくなり2度目の
父の日。
父の携帯を解約。
でも、電話帳の父の存在は消せない
いまでも。
数ヶ月前、
父からラインが追加されたと通知。
たぶん同じ番号を誰かが使ったのだろう。
息子からも電話がきた。
やっぱり息子も削除できなかったのだろう。
人には
やっぱり消せないものがある。
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