紫の椿
私が『紫の椿』の存在を知ったのは、いまから10年前。
遊美ごころを開店するにあたり、いろいろな施設やお店を見てまわってる時に
いろいろな場所で
いろんな花を撮影していらっしゃる方とのご縁でした。
『紫の椿を見たことがありますか』
と言われ、
その時に見た紫の椿は
すごく鮮やかで
その佇まいは忘れられないものとなりました。
山の奥でみつけた、たった一本の紫色の椿。
品種改良やむやみに切られたりすると色が変わったり、
見られなくなると困るので場所は絶対公表しないのだそうです。
紫の椿は
植えても必ず綺麗な紫になるとは限らなくて赤のままだったりするそうです。
紫の椿。
その名も『青い珊瑚礁』
ツバキというと、冬から春の花。冷たい木枯らしの季節に咲く姿が愛され、雪ぼうしをかぶった椿の花も、日本画の画題としてなじみ深い姿です。だから、なんとなく北国の花のような印象があるかも知れません。
でも、この花はれっきとした南の島生まれ。1988年に鹿児島県・種子島の山中で発見されたツバキなのです。その時の樹齢が約200年。永い年月のうちに南の海のあざやかなブルーに染まってしまったのでしょうか、美しい青紫の花を咲かせます。
花形は端正で慎ましい一重筒咲き、花径5~6cmの中輪花です。厚みのあるしっかりした花弁で、ツボミの内は花色が濃く、開花するにつれ青紫に白い芯、黄色の葯が映えて、これまでにない美しい色彩の対照を見せます。
いわゆる“珍しい花色”は、突然変異なので不安定になりがちなのです。
大好きな椿。
種類もたくさん。
八重があったり、侘助みたいな縁取りのあるものだったり
ほんとに、見飽きないくらいです。
その大好きな椿が
これまた大好きな紫色であるなんて
椿の名前もまたはいからですよね。
もうひとつ
『紫式部』
秋になると見かける紫式部と同じ名前ですが
椿です。
青い珊瑚礁に比べて
上向きのような気がしますが…。
これも
紫式部ですが
紫よりも赤がつよくなってしまった気がします。丨
この
コロンとしたまんまるな
蕾はどんな花をさかせてくれるのでしょうか。
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